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卒業論文の本論の書き方を例を使って分かりやすく解説!

卒業論文の本論の書き方

卒業論文の本論を書くとき、「何から始めればいいの?」「どうやって分かりやすくまとめるの?」と悩んでいませんか?

本論は卒論の中心部分で、しっかりとした構成や説得力が必要です。

このページでは、本論の基本的な書き方を具体例を交えながら分かりやすく解説します。

この記事を読むことで、本論作成のポイントを理解し、自信を持って書き進めることができます。

卒業論文の本論とは?どんな内容を書けばいいのか?

卒業論文の本論は、卒論の中心部分で、研究や調査、実験の具体的な内容を書きます。

ここが一番分量が多く、読み手にあなたの研究を理解してもらう重要な部分です。

基本的には次の4つのポイントを含めて書くことが一般的です。

研究目的

まずは、なぜこの研究を行ったのかを書きます。

例:

  • 解決したい問題や疑問
  • 研究の背景(他の研究と比べて何が新しいのか)
  • 自分の目標(何を明らかにしたいのか)

例文

「本研究では、〇〇の効果を調べることで、□□に役立てる方法を提案することを目的としています。」

研究・実験方法

次に、研究や実験をどのように行ったかを説明します。

  • 実験の手順
  • 使用した道具や材料
  • 調査したデータの種類
  • 方法を選んだ理由

例文

「本研究では、AとBを比較するために、Cを用いて実験を行いました。」

研究・実験結果

実験や調査で分かったことをまとめます。数字やグラフを使うと分かりやすくなります。

  • 「Aの条件では、Bより20%高い数値が得られた」
  • 「調査結果は表1に示す通りである」

ポイント

  • 読む人が結果を正しく理解できるように、簡潔に書く。
  • 必要があれば図や表を入れる。

考察

最後に結果をどう解釈するかを書きます。ここが一番重要な部分です。

例:

  • 結果が研究目的にどう関係しているか
  • 他の研究との違い
  • 結果から導き出せること

例文

「この結果は、〇〇に関する先行研究と一致しており、新たに□□を示唆しています。」

本論を書くときは、読者が迷わずに理解できるように、順序立てて説明するのがポイントです。

卒業論文の本論の書き方

本論は卒業論文の「核」となる部分です。

ここをしっかり書き上げることで、あなたの研究の価値や成果を正確に伝えることができます。

しかし、「どこから手を付ければいいの?」「何を書けば伝わるの?」と悩む人も多いはず。

ここでは、卒業論文の本論の書き方のポイントを分かりやすく解説します。

研究目的を書く時ポイント

研究目的は、卒業論文の中で「なぜこの研究をするのか」を伝える重要な部分です。

これがしっかり書かれていると、読み手にあなたの研究の意図や背景が伝わりやすくなります。

ここでは、研究目的を書くときのポイントを具体的に紹介します。

問題意識を明確にする

まず、解決したい課題や疑問点をはっきりさせましょう。

例文:「現在、〇〇の効果について十分な研究がされておらず、新しいデータが求められています。」

ポイント:

  • どんな問題があるのか具体的に述べる。
  • 読み手が共感しやすいように説明する。

研究の背景を簡単に説明する

次に、なぜこの研究が重要なのか、背景を述べます。これには、先行研究や社会的な必要性を簡単に盛り込むと良いです。

例文:「これまでの研究では〇〇が主に検討されてきましたが、□□の視点からの研究は不足しています。」

ポイント

  • 他の研究と自分の研究の違いを明らかにする。
  • 自分の研究が社会や学問にどう役立つかを書く。

目標を具体的に示す

最後に、この研究で明らかにしたいことや、得られる成果を具体的に述べます。

例文:「本研究では、〇〇の実験を通じて□□の効果を確認し、新しい方法を提案することを目指します。」

ポイント

  • 「〇〇を調べる」「□□を明らかにする」など、行動を具体的に書く。
  • 達成可能な範囲で目標を設定する。

研究・実験方法を書く時ポイント

研究・実験方法の部分は、あなたがどのように研究を進めたかを詳しく説明するパートです。

この内容がしっかりしていれば、読み手はあなたの研究を再現できるほど理解が深まります。

以下に具体的なポイントを紹介します。

研究や実験の全体像を簡潔に説明する

最初に、研究や実験の全体像を簡単に説明しましょう。

例文:「本研究では、AとBを比較するためにCを使用し、実験を行いました。」

ポイント

  • 研究の大まかな流れを一文でまとめる。
  • 目的とのつながりを示すと分かりやすい。

使用した道具や材料を具体的に書く

研究や実験に使ったものをリストアップします。特に、特殊な道具や材料を使った場合は、名称や種類を詳しく書きます。

  • 「道具:電子顕微鏡(型番A123)、測定器(メーカーB)」
  • 「材料:〇〇試薬、□□培養液」

ポイント

  • 読み手が同じ条件で再現できるようにする。
  • 必要に応じて写真や図を入れると良い。

手順を順番に詳しく説明する

実験や研究の手順を具体的に、順序立てて書きます。

例:

  • 試薬Aを10ml測り取り、試験管に入れる。
  • 試薬Bを混ぜ、30秒間攪拌する。
  • 温度を〇〇℃に設定して5分間加熱する。

ポイント

  • 手順は箇条書きでわかりやすくする。
  • 特殊な操作があれば、その理由も書く。

研究方法を選んだ理由を補足する

もし複数の方法がある中で特定の方法を選んだ場合、その理由を説明すると説得力が増します。

例文:「この方法を選んだ理由は、〇〇の正確な測定が可能だからです。」

ポイント

  • 方法を選んだ背景や利点を簡潔に述べる。
  • 他の方法との違いを比較しても良い。

研究・実験結果を書く時ポイント

研究・実験結果は、卒業論文の中で「実際に何が分かったのか」を伝える重要なパートです。

結果は事実を客観的に述べ、具体的なデータや図表を使うことで、読み手が内容を正しく理解できるように書きます。

以下に、書き方のポイントを具体的に説明します。

結果は「事実」を中心に書く

研究や実験で得られた結果を正確に述べましょう。ここでは解釈や意見は控え、客観的なデータだけを記載します。

例文:「実験の結果、試料Aでは平均〇〇gの変化が見られた。」

ポイント

  • 結果を正確に、簡潔に書く。
  • 「思う」「感じた」など主観的な言葉は使わない。

データや数値を具体的に示す

得られたデータは、表やグラフを使って分かりやすく伝えましょう。文章だけでは伝わりにくい場合が多いので、視覚的な補足を加えると良いです。

  • 表1:各試料の測定結果
  • 図1:実験の結果を示すグラフ

ポイント

  • 表やグラフにはタイトルと説明を付ける。
  • データは単位や範囲を明記して正確に示す。

異常値や予想外の結果も書く

もし実験で予想外の結果が出た場合やデータにばらつきがあった場合も、そのまま記載します。

これも研究の重要な一部です。

例文:「試料Cでは予想と異なり〇〇の結果が得られたが、原因は今後の研究で解明が必要である。」

ポイント

  • 異常値があれば、それをどう扱ったかも書く。
  • 問題点を正直に記載することで信頼性が高まる。

結果を分かりやすく分類する

複数の結果がある場合は、テーマごとに分類して書くと分かりやすいです。

  • 「〇〇に関する結果」
  • 「□□に関する結果」

ポイント

  • 見出しや段落を使い、整理して書く。
  • 結果がどの実験のものか明確にする。

考察を書く時ポイント

考察は、卒業論文の本論の中で結果を深く分析し、研究目的と照らし合わせながら解釈を行う重要な部分です。

この部分がしっかりしていると、あなたの研究の価値がぐっと高まります。

単に結果を述べるだけではなく、「なぜそうなったのか」「何が言えるのか」を丁寧に書くことが求められます。

以下に、考察を書くときのポイントを解説します。

結果を研究目的に結びつける

考察では、結果を研究目的と関連付けて説明することが大切です。

例文:「実験結果から、〇〇の影響が□□に与える効果を確認することができました。」

ポイント:

  • 結果が研究目的にどう貢献したかを説明する。
  • 目的に達成したかどうかを明確にする。

結果の理由や背景を深掘りする

結果が出た原因を推測したり、背景を考察することで、研究に説得力が生まれます。

例文:「この結果は、試料Aが〇〇の条件下で□□に変化する特性を持つためと考えられます。」

ポイント:

  • 結果に影響を与えた要因を具体的に述べる。
  • 他の研究や理論と関連付けると説得力が増す。

予想外の結果にも触れる

もし予想と異なる結果が出た場合は、その理由を考えたり、今後の研究で検討すべき点として記述します。

例文:「試料Bが〇〇の条件下で□□を示したのは予想外でしたが、この原因として△△が考えられます。」

ポイント:

  • 異常値や予想外の結果を無視しない。
  • 可能性のある原因や新しい仮説を述べる。

研究の意義や応用可能性を述べる

最後に、研究の成果がどのように役立つのか、また今後どのような可能性が広がるのかを説明します。

例文:「本研究の成果は、〇〇分野での新しい□□技術の開発に応用できると考えられます。」

ポイント

  • 結果の社会的、学問的な意義を強調する。
  • 今後の研究の方向性や課題も述べる。

考察を書くときは、結果の分析を深め、研究の意義を伝えることを意識しましょう。

自分の研究が何を示唆し、どのように役立つのかを明確にすることで、論文全体の完成度が高まります!

卒業論文の本論の例文(文系・理系)

本論を書くとき、文系と理系では少し書き方が異なります。文系では主に文章で議論や分析を進め、理系ではデータや実験結果を中心に書きます。

それぞれの例文を見て、ポイントを掴みましょう。

文系の卒業論文の本論の例文

テーマ:「日本の地方活性化における観光の役割」

例文

「本研究では、地方活性化の手段として観光が果たす役割を分析した。近年、人口減少や過疎化が進む地方自治体では観光産業への依存度が高まっている。本論では、以下の3点について考察する。第一に、地方自治体が行っている観光施策を取り上げ、その成果と課題を明らかにする。具体的には、〇〇県の△△プロジェクトを例に挙げ、その経済的効果と住民への影響を検討した。第二に、観光が地域文化に与える影響について分析した。調査結果から、地域文化が観光資源としての価値を持つ一方で、観光化による文化の変質が懸念されることが分かった。最後に、持続可能な観光のあり方について提案を行う。」

理系卒業論文の本論の例文

テーマ:「植物成長における光の波長の影響」

例文

「本研究では、植物の成長に及ぼす光の波長の影響を実験的に検討した。実験方法として、A種の植物を用い、赤色光、青色光、白色光の3条件下で成長比較を行った。成長量は葉の長さと重量を基準とし、1日ごとに計測を行った。その結果、赤色光の条件下では平均成長量が〇〇cm、重量が△△gとなり、他の条件よりも顕著な成長が確認された(図1)。一方、青色光では葉の色素濃度が上昇する傾向が見られた(表2)。これらの結果から、光の波長が植物の成長プロセスに与える影響は、成長速度と形態変化の両面において異なることが示唆された。本研究の結果は、農業分野における効率的な栽培方法の提案に貢献すると考えられる。」

文系の例文では、議論や事例分析を重視して論じる方法を示しました。

一方、理系の例文では実験結果をもとに事実を述べ、そこから解釈を導く方法を提示しました。

それぞれの分野に合った書き方を参考にして、卒論を効果的に仕上げましょう。

卒業論文の本論の書き方と例のまとめ

卒業論文の本論を書く際には、以下のポイントを押さえましょう。

まず、研究目的を明確にし、「何を」「なぜ」研究するのかを簡潔に伝えます。

次に、研究・実験方法では、具体的な手順や使用した道具、選択した理由を丁寧に記載し、再現性を重視します。

研究・実験結果では、得られたデータを客観的に示し、表やグラフを活用して分かりやすく伝えます。

そして、考察では結果を深く分析し、背景や目的と関連付けて意義を述べます。

文系は論理的な議論、理系はデータに基づく解釈が重要です。

以上を参考に、論理的で説得力のある本論を目指しましょう。