卒業論文を書くとき、脚注の書き方で悩んでいませんか?
「どこに脚注を入れるべき?」「どう書けば正しいの?」と迷うことも多いはずです。
脚注は論文の信頼性を高める大切な要素ですが、間違った使い方をすると評価に影響することも…。
この記事では、卒論の脚注の基本的な書き方や注意点をわかりやすく解説します。
具体的な表記例も紹介するので、初心者でも安心して書けるようになります。
卒業論文の脚注には何を書けばいいのか?
脚注は、卒業論文で参考文献や補足情報を示すための重要な部分です。
脚注を正しく使うことで、読者に情報の出典を伝えたり、文章をスムーズに理解させたりすることができます。
それでは、具体的に脚注にはどんな内容を書けばいいのかを説明します。
引用した情報の出典
論文で他の本や論文、ウェブサイトから引用した場合は、その情報の出典を脚注に記載します。
これにより、読者がその情報の信頼性を確認できます。
例:
山田太郎『日本の歴史』(○○出版社、2022年)、15ページ。
“History of Japan,” Encyclopedia of History, accessed November 2024, www.example.com.
補足説明
本文には入れにくいけれど、読者に知っておいてほしい情報を脚注に書くこともあります。
たとえば、用語の意味や背景情報を説明する場合です。
例:
本文:「鎌倉幕府が成立したのは1185年である1。」 脚注:「1鎌倉幕府の成立については、1180年説や1192年説も存在する。」
著作権や引用範囲の明示
画像や図表を使った場合、その出典元や使用許可について明示します。
例:
出典:山田太郎『日本の歴史』(○○出版社、2022年)、図3。
卒業論文で脚注を書く時のルール
卒業論文を書くとき、脚注を正しく使うことはとても大切です。
脚注は情報の出典を示したり、本文を補足したりするための重要なツールです。
しかし、正しいルールに従って書かないと、論文の信頼性に影響が出てしまうこともあります。
ここでは、脚注を書く際に知っておきたい基本ルールを解説します。
脚注をつける位置
脚注は、引用や補足が必要な文の直後に番号をつけて示します。
この番号は、通常は上付き文字で記載します。
例:
「鎌倉幕府の成立1」※この「1」が脚注の番号です。
番号のルール
脚注の番号は、ページ内や論文全体で連続して振ります。
一般的には1から始まり、使った順に番号を増やしていきます。
例:
1番目の脚注:「山田太郎『日本の歴史』(○○出版社、2022年)、15ページ。」
2番目の脚注:「田中花子『中世文化の考察』(△△出版社、2021年)、45ページ。」
出典のフォーマット
脚注に書く出典は、大学や学部が指定するフォーマット(例:APA、MLA、Chicagoなど)に従う必要があります。
指定がない場合でも、一貫性を持たせて書くことが重要です。
例:本の場合(APAスタイル)
著者名、出版年、タイトル、出版社、ページ番号 「山田太郎(2022)『日本の歴史』○○出版社、15ページ。」
脚注と本文の関係
本文で使った引用やアイデアに必ず対応する脚注をつけること。
脚注を入れ忘れると、他人の研究を盗用したとみなされるリスクがあります。
卒業論文で脚注を使うときの注意点
卒業論文で脚注を使う際には、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
脚注は論文の信頼性を高め、読者に正確な情報を伝えるための重要な部分ですが、間違った使い方をすると評価を下げてしまうこともあります。
ここでは、脚注を使うときに気をつけるべきポイントをわかりやすく解説します。
過剰に使いすぎない
脚注は必要な場合にのみ使うことが大切です。
情報の補足や出典を明示するために使うものなので、本文が脚注で埋まるほど多用するのは避けましょう。
例:
- 引用や重要な補足にのみ脚注を使う。
- 小さな説明なら本文中に簡潔に書く。
正確な情報を記載する
脚注に記載する出典情報や補足内容は正確である必要があります。
間違った情報や曖昧な説明は、論文全体の信頼性を損ねる原因になります。
チェックポイント:
- 出典元の著者名、書名、出版年、ページ番号が合っているか。
- ウェブサイトの場合はURLやアクセス日を記載しているか。
脚注の書式に一貫性を持たせる
脚注のフォーマットは、大学や学部ごとに指定される場合が多いです。
指定がない場合でも、同じスタイルを全体で統一することが大切です。
例:
- 本:「山田太郎『日本の歴史』(○○出版社、2022年)、15ページ。」
- ウェブサイト:「https://www.example.com、最終閲覧日:2024年11月。」
脚注番号と本文の対応を確認する
本文中の脚注番号と、脚注欄の内容がきちんと対応しているか確認しましょう。
番号のズレやミスは、読者に混乱を与えてしまいます。
著作権に注意する
他人の著作物を引用する際には、著作権を守る必要があります。
特に画像や図表を使う場合、脚注で出典を明示し、必要なら使用許可を得ることが重要です。
例:
出典:田中花子『デザインの歴史』(△△出版社、2021年)、図5。
卒業論文の脚注の書き方のまとめ
卒業論文の脚注は、論文の信頼性を高めるために欠かせない要素です。
本文で引用した情報の出典や補足説明を正確に記載することが重要です。
脚注を書く際は、出典元の情報(著者名、タイトル、出版年、ページ番号など)を明確にし、大学指定のフォーマットや一貫性を守りましょう。
また、脚注を使いすぎず、適切な位置に記載することが大切です。
正確でわかりやすい脚注を心がけることで、論文全体の質が向上し、評価にもつながります。