「卒業論文がつらくて逃げ出したい…」そんな気持ち、よくわかります。
締め切りが迫る中、進まない原稿、膨大なリサーチや書き直しに、心が折れそうになっていませんか?
この記事では、卒論の苦しさを少しでも軽くするための具体的なアドバイスや、気持ちを楽にするコツを紹介します。
読めば、「つらい」から「やってみよう」に少しずつ気持ちが変わるはずです。
卒業論文がつらくて逃げたくなる原因
「どうしてこんなに卒論がつらいんだろう?」と悩む人は少なくありません。
卒論は一生懸命に取り組むほど、思ったように進まなかったり、興味が薄れてしまったりすることが多いものです。
この記事では、卒業論文がつらくなるよくある原因を一つずつ紐解きます。
原因を知ることで、「自分だけじゃない」と少し気が楽になるはず。
特に興味のあることがないから
卒業論文がつらく感じる大きな原因の一つは、研究テーマに対して興味がわかないことです。
興味がないと、作業がどうしても苦痛になり、集中力も続きません。
では、なぜ興味がわかないテーマを選んでしまうのでしょうか?
・テーマの選び方がわからない
初めて卒論を書くときは、テーマ選びが難しく、自分が何に興味があるのか見つけられないことがよくあります。
結果として、無難そうなテーマや、周りに勧められたテーマを選んでしまうことも。
・テーマが広すぎてピンとこない
卒論のテーマが広すぎると、どこから手をつければいいか分からず、内容もぼやけてしまいます。
興味があるかどうかを実感しにくく、テーマへの愛着も湧きにくいです。
・好きな分野がわからない
大学生活ではいろいろな授業を受けますが、特に「これが好き!」と思えるものが見つからないまま卒論の時期を迎えることも。
興味を持てないテーマだと、どうしてもやる気が出ません。
興味がないテーマでは、どうしても作業がつらく感じられます。
興味を持てるテーマを見つけるための工夫が必要かもしれません。
やり方がよく分からず膨大な作業量に感じるから
卒業論文がつらくなる理由として、「やり方が分からず、やるべきことが多すぎる」と感じることも大きな原因です。
初めての論文作成は、どう進めていいかが分からず、何から手をつければいいのか混乱しがちです。
論文の進め方がわからない
まず、論文は「テーマ設定」「資料調査」「内容のまとめ」「文章の書き方」といった手順で進めますが、具体的にどう進めるべきかは教科書には書かれていません。
このため、初めから途方に暮れる人が多いです。
調べる資料が多すぎて手が回らない
卒論には多くの資料を調査・引用する必要があり、信頼できる情報を見つけるのも一苦労です。
「どの資料が必要なのか」「どの情報が役立つのか」を判断するのは難しく、探せば探すほど時間がかかります。
細かい修正や書き直しが多い
一度書いた内容を何度も修正するのも論文作成の特徴です。
初稿を提出しても、指導教員からの指摘が入り、書き直しを求められることが多々あります。
これが重なると、やる気も失われがちです。
やり方が分からず膨大に感じる作業も、正しい進め方やコツを知ることで少しずつ解消できます。
つらい卒業論文を乗り切る方法
「卒論がつらすぎて、どうしても進められない…」そんな時、いったいどうすればいいのでしょうか?
やるべきことが多くて気が遠くなるかもしれませんが、少し工夫を加えるだけで気持ちが楽になり、やる気も湧いてくるものです。
この章では、卒論を乗り切るための具体的な方法をいくつか紹介します。
「これなら自分にもできそう」と思えるシンプルなコツを集めました。
卒業するための手段として割り切ってやる
卒業論文は、必ずしも「完璧に仕上げなければならない」わけではありません。
卒業のための必要な条件と考え、「これが終われば卒業できる!」と割り切って進めることが、意外と大切です。
卒業論文を「自分の興味のあるテーマに没頭する機会」と感じられる人もいますが、必ずしも全員がそうではありません。
モチベーションを高めるために、以下のようなポイントで「割り切る」考え方を取り入れてみましょう。
・まずは「合格ライン」を目指す
論文の目的は「卒業に必要な基準をクリアすること」と割り切って、過度に高い目標を掲げないようにします。
「完璧にしたい」という気持ちは置いておき、「指導教員の最低限の要求を満たすこと」に集中しましょう。
・納得できなくても一旦書き上げる
書きながら「ここがイマイチだな」と思うこともあるかもしれませんが、最初は深く考えずに書き進めてみましょう。
論文を一通り仕上げることで、気持ちも少し楽になります。
あとで修正や改善ができるので、「とにかく完成させる」を目標にするのも一つの手です。
・「卒業のため」と自分に言い聞かせる
苦しい時は、「これを乗り切れば卒業が見えてくる」と自分に言い聞かせてみてください。
卒業後に待っている楽しみや目標を考えると、少しずつやる気も湧いてきます。
卒業論文は、まず卒業するための手段だと考え、少し気持ちを楽にして取り組みましょう。
必要な作業を小分けにする
卒業論文は、一度に全部を仕上げようとすると膨大で圧倒されてしまいます。
そこで、必要な作業を小さなステップに分けることが大切です。
「テーマ決め」「資料探し」「文章を書く」「見直しをする」など、細かい作業に分けることで、少しずつ進めることができ、達成感も感じやすくなります。
以下は、小分けにして進めるための具体的な方法です。
・大きな作業をリスト化する
まず、卒論の完成に必要なすべての作業を書き出してみましょう。
例として、「テーマを決める」「必要な本を探す」「各章の構成を考える」「1章を書き始める」などに分けて、リストを作成します。
・1日ごとの小さな目標を設定する
作業をリスト化したら、1日にやるべきことを1~2個に絞って設定します。
たとえば、「今日は参考文献を3冊チェックする」「第1章の半分まで書く」などです。
無理なく終わらせられる量にするのがポイントです。
・チェックリストで進み具合を確認する
リストを使って作業が終わるたびにチェックを入れると、達成感が得られます。
「あと少し」と感じることで、モチベーションも維持しやすくなります。
小分けにすることで、目の前の作業に集中でき、少しずつ前進している実感が湧いてきます。
大きな課題も、小さく分けてこなしていけば、必ず終わりが見えてきます。
5分でいいから作業をやってみる
卒業論文の作業に手をつけるのがつらいとき、「まずは5分だけやってみよう」と自分に言い聞かせるのがおすすめです。
膨大な作業を前にすると、気が遠くなって「やる気が出ない」と感じてしまいがちですが、短い時間だけでもやってみることで、意外と集中できたり、続けられたりすることがあります。
ここで「5分だけやる」方法のコツをいくつか紹介します。
・簡単な作業から始める
5分間だけと決めたら、まずは本を開く、資料をまとめるなど、簡単な作業から始めてみましょう。
「小さなステップからならできそう」と感じると、取りかかりやすくなります。
・タイマーを使ってみる
実際に5分のタイマーを使ってみると、「5分経ったらやめていい」と思うので気が楽になります。
そして、タイマーが鳴った時に「もう少しやってみようかな」と感じることもよくあります。
・気分が乗らなくても一歩だけ進む
たとえ気分が乗らないときでも、5分だけ作業をするだけで進歩を感じられます。
「今日やるべきことを少しでも終えた」と感じると、気持ちも楽になり、明日へのモチベーションも高まります。
5分という短い時間なら、気負わずに始められます。「ちょっとだけやる」の積み重ねで、少しずつ前に進めていきましょう。
適度に息抜きをする
卒業論文を進めていると、集中しすぎて疲れてしまったり、ストレスが溜まってしまうこともあります。
そんな時は、適度に息抜きをすることが大切です。
息抜きをすると、気分がリフレッシュされて、その後の作業も効率よく進められるようになります。
無理にずっと机に向かうよりも、息抜きの時間をうまく取り入れることで、結果的に早く終わらせられることも多いです。
・短い休憩を定期的に入れる
たとえば、25分作業したら5分休む「ポモドーロ・テクニック」を取り入れるのも効果的です。
5分間だけでも席を立って、軽いストレッチや深呼吸をすることで気分転換になります。
・リフレッシュできる活動をする
10分から15分の休憩時間には、音楽を聴いたり、好きなお菓子を食べたりして気分を切り替えましょう。
頭が疲れていると感じたら、少し外に出て散歩をするのも良い方法です。
自然に触れると、リラックスでき、集中力も回復します。
・疲れたときは一度完全に休む
作業が長時間続いて疲れたときは、思い切ってその日は休んでしまうのも大切です。
疲れを無理に我慢するよりも、しっかり休んで翌日に備えたほうが、気分よく作業を再開できることが多いです。
適度な息抜きは、論文を無理なく乗り切るための大切なサポートです。気分がリフレッシュされると、作業も進みやすくなります。
睡眠と食事をたっぷりとる
卒業論文を乗り切るためには、しっかりとした睡眠と栄養のある食事が欠かせません。
疲れた頭と体で作業を続けると、集中力や効率が落ちるだけでなく、イライラやストレスも増えてしまいます。
そこで、しっかり睡眠と食事をとることを意識するだけで、気分も落ち着き、作業がはかどるようになります。
・睡眠をしっかりとる
論文に追われると夜更かししがちですが、睡眠不足は集中力を低下させ、思考力も鈍らせてしまいます。
7~8時間程度の睡眠をとることで、頭がスッキリし、次の日の作業もはかどります。
夜に作業が進まなくても、「今日は寝て、明日また頑張ろう」と決めて休むのも大事です。
・栄養バランスの良い食事を心がける
脳を働かせるためには、エネルギーが必要です。
朝ごはんを抜かず、バランスの良い食事をとることで、体の調子が整い、集中力もアップします。
例えば、炭水化物でエネルギーを補給し、たんぱく質で脳の働きを助け、ビタミン類で疲労を回復しましょう。
・こまめに軽食をとる
長時間の作業中は、少しの間食を入れるのもおすすめです。
例えば、ナッツや果物、チョコレートなど、手軽で栄養のあるものを食べると、集中力を保ちやすくなります。
十分な睡眠と食事を心がけて、心も体も元気に保つことで、卒論作業がよりスムーズに進むようになります。
指導教員や教授に相談する
卒業論文で悩んだときは、一人で抱え込まずに指導教員や教授に相談してみましょう。
経験豊富な先生方は、論文作成の進め方や、壁にぶつかったときの対処法についてアドバイスをくれることが多く、相談することで不安や疑問が解消され、作業がぐっと進みやすくなります。
以下に、相談の仕方やそのポイントを紹介します。
・具体的な質問を用意する
「何から手をつければいいかわからない」など、漠然とした悩みでも大丈夫ですが、できるだけ具体的な質問があると、先生も答えやすくなります。
たとえば、「この資料の使い方が正しいかわからない」「構成に迷っている」といった形で相談すると、的確なアドバイスがもらえます。
・進捗や困っている点をメモしておく
相談前に、今までの進捗やどこで悩んでいるのかを簡単にメモしておくと、話がスムーズに進みます。
先生も状況を把握しやすく、具体的な指導をしてくれる可能性が高まります。
・相談のタイミングを見計らう
締め切りが近くなって慌てて相談すると、十分な時間がとれないこともあるので、早めに相談のタイミングを見つけましょう。
例えば、各章を書き終えたタイミングや、次の作業に進む前など、節目ごとに相談するのも良い方法です。
先生や教授はあなたの論文が良いものになるようにサポートする役割を担っています。
少しの相談でも気持ちが軽くなり、自信を持って作業に取り組めるようになります。
卒業論文がつらくて逃げたいのまとめ
卒業論文がつらくて逃げたくなる時は、まず「卒業のための手段」と割り切って取り組むことが大切です。
作業は小分けにし、5分だけでも進めてみることで、少しずつ前進できます。
また、適度な息抜きや十分な睡眠と栄養を意識して、心身をリフレッシュしましょう。
悩んだら指導教員や教授に早めに相談するのも有効です。
これらの方法で、つらさを軽減しながら、一歩ずつ着実に卒業へ向けて進んでいきましょう。