卒業論文で「インタビュー」を使うことにしたけれど、「何から始めればいい?」「質問の作り方は?」「どうやってまとめるの?」と悩んでいませんか?
この記事では、卒業論文のインタビューのアポ取りから実施、書き方まで、わかりやすく解説します。
読むことで、インタビューの進め方が具体的にイメージでき、説得力のある卒論を書くための土台を作ることができます。
卒業論文のインタビューのやり方
卒業論文にインタビューを活用する際には、いくつかのステップをしっかり踏むことが大切です。
以下で、具体的なやり方を順番に解説します。
インタビューの目的を設定する
まず、インタビューをする目的を明確にしましょう。
例えば、「特定のテーマに関する専門家の意見を聞く」「地域の人々の考えを知る」などです。
この目的がはっきりすると、質問内容や話を聞く相手を選ぶ基準がわかりやすくなります。
質問を決める
次に、インタビューで聞きたいことをリストアップします。
具体例:
- 「テーマに関する専門的な知識を教えてください」
- 「過去の経験やエピソードを教えてください」
- 「今後についての意見を教えてください」
質問はシンプルでわかりやすく、相手が答えやすい内容を心がけましょう。
インタビューする人を決める
目的に合った人を選ぶことが重要です。
たとえば、地域の歴史を知りたいなら地元の年配の方、専門的なテーマならその分野の研究者や実務家などが適しています。
インタビューのアポを取る
インタビューをするには、事前にアポイントを取る必要があります。メールや電話で、以下の内容を伝えましょう。
- 自分の名前と学校名
- 卒業論文のテーマ
- インタビューをお願いしたい理由
- インタビューの日時や方法(対面・オンラインなど)
インタビューを実施する
実際のインタビューでは、質問を順番に聞きながら、相手の話を丁寧にメモします。
可能なら録音もしておくと、後で内容を確認しやすくなります。
また、相手に感謝の気持ちを伝えることを忘れないでください。
インタビュー内容をまとめる
最後に、インタビューで得た内容を整理します。
ポイントごとにまとめたり、引用する部分を選んだりして、卒論の本文に活かしましょう。
自分の考えや他の情報と結びつけると、説得力が増します。
以上の流れを参考に進めれば、インタビューを効果的に卒論に活かすことができるでしょう!
卒業論文のインタビューのアポ取りのポイント
インタビューを成功させるためには、事前のアポ取りがとても重要です。
相手に好印象を与え、協力してもらえるように、以下のポイントを押さえましょう。
自分の情報をしっかり伝える
相手に安心してもらうために、以下の情報を明確に伝えましょう:
- 自分の名前と学校名
- 卒業論文のテーマ
- インタビューをお願いしたい理由
例:「〇〇大学の△△と申します。卒業論文で〇〇について研究しており、□□さんのご経験を伺いたくご連絡しました。」
インタビューの目的を説明する
「何のために話を聞きたいのか」を具体的に伝えることで、相手に協力しやすいと思ってもらえます。
例:「〇〇に関する具体的なエピソードやご意見を伺い、研究に活かしたいと考えています。」
日時と方法を提案する
相手の予定を尊重しつつ、具体的な日時や方法を提案します。たとえば:
- 「○月○日から○日までの間でご都合の良い日を教えてください」
- 「対面またはオンライン、どちらでも可能です」
丁寧な言葉を使う
言葉遣いは丁寧に。
「お願い申し上げます」や「ご検討いただけますと幸いです」など、礼儀正しい表現を心がけましょう。
お礼を伝える
アポ取りの段階でも「お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします」など、お礼を伝えることが大切です。
このように丁寧で分かりやすいアポ取りを心がけると、相手からの協力を得やすくなります。
卒業論文のインタビューのアポ取りのメールの例文
インタビューのアポ取りをメールで行う場合、わかりやすく丁寧な文章を書くことが大切です。
以下は、メールの具体例です。
件名
「インタビューのお願い(○○大学△△)」
※件名はシンプルで、内容が一目でわかるものにしましょう。
本文例
○○様
初めまして。私は○○大学△△学部の□□(フルネーム)と申します。
現在、「〇〇(卒業論文のテーマ)」について卒業論文を執筆しており、□□様のご経験やご意見をぜひ伺いたく、ご連絡いたしました。
もし可能であれば、〇月〇日から〇日の間で□□様のご都合の良い日時に、30分~1時間程度お時間をいただけないでしょうか。
インタビューの方法は、対面またはオンライン(Zoomなど)どちらでも対応可能です。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
<署名>
○○大学△△学部□□学科
氏名:□□ ○○
電話番号:000-0000-0000
メールアドレス:xxxx@example.com
このようなメールで、誠実さと丁寧さを伝えることができます。
卒業論文のインタビューの書き方のポイント
インタビューを終えた後、データをどのように扱えば良いか悩んでいませんか?
この章では、インタビューから得たデータを効果的にまとめ、説得力のある論文に仕上げるためのポイントを詳しく解説します。
インタビュー結果の情報を整理・分析する
インタビューの内容を整理して分析します。
膨大なデータをそのまま使うのではなく、卒業論文のテーマや目的に沿って必要な情報を選び、わかりやすくまとめることが大切です。
以下に具体的な手順を紹介します。
テーマごとに情報を分類する
文字起こしした内容を、いくつかのテーマに分けて整理します。
たとえば、「背景」「現状」「課題」「今後の展望」といったカテゴリーに分けると、論文に使いやすくなります。
例:
- 「背景」:相手の職業や経験
- 「現状」:具体的な出来事や意見
- 「課題」:問題点や解決すべき内容
- 「今後の展望」:期待する結果や目標
発言の中から重要な部分を選ぶ
すべての発言を使う必要はありません。
卒業論文のテーマに直結する具体例や説得力のある発言を選びましょう。
特に、印象的な言葉や数値データを含む発言は引用すると効果的です。
共通点や違いを探す
複数の人にインタビューをした場合、共通している意見や異なる視点を整理します。
例:
- 共通点:「どの回答者も〇〇について課題を感じている」
- 相違点:「回答者Aは△△と考えるが、回答者Bは□□を重視している」
グラフや表にまとめる
分析結果を視覚的にわかりやすくするために、グラフや表を活用するのもおすすめです。
たとえば、回答者の意見を円グラフで示したり、重要な意見を表形式でまとめると、読み手に伝わりやすくなります。
インタビュー結果を整理・分析することで、卒業論文に必要なエビデンスを明確にし、読みやすい文章に仕上げることができます。
分析結果をもとに考察する
インタビューの分析が終わったら、次にその結果をもとに「考察」を行います。
考察とは、分析した内容から何が言えるのか、自分の意見や解釈を深めて書く作業です。
この部分が卒業論文の核心となるため、丁寧に取り組むことが重要です。
分析結果から見える「答え」を見つける
インタビューで得たデータが、卒業論文のテーマや研究課題にどのように関係しているのかを考えます。
例えば、以下のような問いを自分に投げかけてみてください。
- 「インタビューの中で最も強調されていたことは何か?」
- 「この結果は、テーマに対してどのような示唆を与えるか?」
例: 「複数の回答者が〇〇を課題として挙げており、それが□□という社会問題と関連していることがわかった。」
自分の意見を述べる
得られたデータについて、自分の意見や解釈を積極的に書きましょう。
たとえば、「なぜそのような結果になったのか」「その結果が示す意味」などについて深掘りします。
例: 「回答者たちが〇〇について強い不安を抱えているのは、□□という制度が十分に機能していないからだと考えられる。」
反対意見や異なる視点も検討する
考察では、自分の意見だけでなく、異なる視点や反対意見も考慮することで説得力が増します。
例: 「一方で、△△という意見もあり、これが□□を肯定する立場を支持している可能性もある。」
結論に向けて論理的にまとめる
考察は、論文全体の結論につながる重要な部分です。
インタビュー結果から導き出した意見を、論理的に整理して書きましょう。
例: 「以上の考察から、〇〇を解決するには□□が重要であると結論付けられる。」
考察は、自分の研究の独自性や意義を示す場です。
分析結果をもとに丁寧に考え、自分の言葉で書くことで、卒業論文の完成度を高めましょう。
巻末資料として全てのデータを載せる
卒業論文を仕上げる際、インタビューで集めたデータは、本文にはまとめた形で記載しますが、巻末資料にその全てを載せておくことが重要です。
これにはいくつかの理由があります。
論文の信頼性を高める
インタビューの全データを巻末資料として載せることで、「この論文は根拠に基づいて書かれている」という信頼感を与えることができます。
読者や指導教員は、「どのようなデータから結論が導き出されたのか」を確認できるため、研究の正確さや透明性を示す証拠となります。
データを補足的に活用できる
本文では字数の制限や分かりやすさを考慮して、インタビュー内容を要約して記載することが多いです。
しかし、読者によっては詳細なデータを確認したい場合があります。
巻末資料として全てを載せておけば、興味を持った人が深く読み込むことができ、論文の理解がさらに深まります。
編集時の公平性を示す
インタビュー結果を取捨選択して本文に使う場合、意図的に都合の良い部分だけを選んでいないか、疑問を持たれることがあります。
全データを巻末に載せることで、「すべての意見を記録し、その中から適切に引用した」という公平性を証明できます。
卒論以外の活用にも役立つ
インタビューで得たデータは、卒論以外の場でも役立つ可能性があります。
例えば、後日追加の研究を行う際や、別のテーマで活用する際に、巻末資料にすべてのデータが揃っていると便利です。
どう載せるかのポイント
- フォーマットを統一する:質問と回答が分かりやすい形で記載しましょう。
- 話者を明確に記載する:誰が話しているのか分かるように、質問者と回答者を区別します。
- 必要に応じて注釈を入れる:専門用語や難解な表現がある場合は注釈を追加します。
インタビューのデータを巻末資料としてすべて載せることで、論文の完成度が上がり、読む人にも説得力が伝わります。
書き方は分かったけれど、もっと簡単に卒論を終わらせたいという場合には、こちらの記事も読んでみてください。
>>短い時間で楽に卒論を完成させるための重要なポイントとは?
卒業論文のインタビューのやり方のまとめ
卒業論文でインタビューを活用するためには、まず目的を明確にし、質問を慎重に決めることが大切です。
インタビュー相手を選んだら、事前にアポを取り、丁寧に話を聞きましょう。
インタビュー後は、データを文字起こしし、テーマごとに整理・分析します。
分析結果をもとに考察を加え、自分の意見や解釈を述べることが重要です。
また、巻末資料に全てのデータを載せて、論文の信頼性を高めましょう。